大地震にも揺るがせられず、大津波にも流せなかったもの

女川町 onagawa

もう2週間前になりますが、某プロジェクトのお手伝いで金曜の夜から月曜の朝にかけて催行した弾丸ツアー、本当に行ってよかったです。きっかけをくださった皆さん、お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

3.11で町民の1割が犠牲になり、8割が家を失ったという宮城県女川町。あれから3年経って私が見たものは、曇りのない温かさとエネルギーでした。そして、週末を一緒に過ごした高校生たちがたった一日の間に大きく成長していく姿は、見ていてとても眩しかった。

彼らがどれほど痛ましい想いをしてきたのか、どれだけ想像力を働かせたとしても完璧に理解することはできない。だからこそ、前に向かって進んでいこうとするプロセスの中で、ごくわずかな時間でも一緒に遊んだり悩んだりしたいなーと。そう思わせてくれる純粋な魅力が彼らにはあるんですよね。「3years 復興の現場から、希望と愛をこめて」という本の内容紹介にもある

「復興、どうなってるのか分からない」
「なんか、全然進んでないんでしょ?」
「可哀想なイメージで正直敬遠してるかも…」
「ボランティアに行って以来、全然関われなくて申し訳ない…」

都市に暮らす人たちが持つこんな思いと、復興現場で日々感じている「新しい! 」「カッコいい! 」「ワクワクする! 」というような感覚との大きなギャップ。

この感覚、よく分かります。それに、こんな力強い言葉が高台に掲げられていたらグッとこないわけがない。

女川は流されたのではない。新しい女川に生まれ変わるんだ。

「女川は流されたのではない。新しい女川に生まれ変わるんだ。」

 
震災後、町の小学生が詠んだ詩の一部だそうです。大地震にも大津波にも奪えないものは、人々の精神性未来への可能性なんだろうな。

3.11を経験したことで、女川町はそのポテンシャルや魅力がさらに開花していくかもしれませんね。そして、そうであってほしい。今回は本当に感じるところの多い旅でした。

   *

下記は、お手伝いの合間に撮った写真を何枚か。

女川町 石巻線マンガッタンライナー おかせい

(左上から時計回りに)
・石ノ森章太郎の「石巻線マンガッタンライナー」
・女川第一中学校の体育館内で見かけた垂れ幕
 「真実はいつもひとつ! それが少しだけ見えにくいだけで」
 「感謝しすぎて何も言えねえ」
 「SMILE 〜笑い飛ばして〜」
 「未来旅 桜吹雪に包まれて」
・「おかせい」さんの海鮮丼
・復幸祭に出てたライブペインティング
・高台から見た女川(女川町 ver.1 はここが街の中心地)
・元小学校の教室に子どもたちの未来を想うの図

それから最後に一枚紹介したいのは、夕焼けを背にした鷲神熊野神社。鳥居は簡易的なものだけど、私にはすごくすごく立派に見えましたよ

女川町 鷲神熊野神社

女川町と東北の地に、素晴らしき未来を。
 

 

 

3years 復興の現場から、希望と愛をこめて
本間 勇輝 本間 美和
A-Works

 

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